今週のアトピーと心療内科。アトピーは改善!頭だけずっと痒いのはなぜ?

今週の心療内科と皮膚科の診察結果です。

いくつか薬の変更がありました。

まずは現状の写真を載せておきます。

以下画像が来ますので見たくない方はブラウザバックしてください。

 

 画像で見てみるとだいぶいい状態なのがわかります

手の甲

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右手の甲はまだボツボツが残っていますが、左手はほぼ何も残っておらず綺麗です。

 

 

左右とも同じ様子ですが、肘の関節あたりにボツボツが残っている程度で全体的に綺麗です。

 

足首

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左右とも同じ様子ですが、あまりボツボツもなく良い状態です。

 

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額はだいぶ痒いです。痒みレベルでいうと3程度です。ちょっと赤く写ってます。

 

額だけずっと酷いのが続いている理由として考えられるのは?

ここだけは継続的に悪い状態が続いています。

恐らく、

  • ステロイドレベルがミディアムということ
  • 汗をかきやすく、汗に常在菌のマラセチアやカンジタが繁殖する
  • ステロイドが選択的にマラセチアの生理活性物質として表皮の菌の中でもマラセチアを優先化させてしまっている可能性(論文1)
  • マラセチアが生産するタンパク質がアレルギー原因物質となっていること(論文2)

論文1:

Sugita, T., Kodama, M., Saito, M., Ito, T., Kato, Y., Tsuboi, R., & Nishikawa, A. (2003). Sequence Diversity of the Intergenic Spacer Region of the rRNA Gene of Malassezia globosa Colonizing the Skin of Patients with Atopic Dermatitis and Healthy Individuals. Journal of Clinical Microbiology, 41(7), 3022–3027. doi:10.1128/JCM.41.7.3022-3027.2003

 

論文2:

Hiragun, T., Ishii, K., Hiragun, M., Suzuki, H., Kan, T., Mihara, S., … Hide, M. (2013). Fungal protein MGL_1304 in sweat is an allergen for atopic dermatitis patients. The Journal of Allergy and Clinical Immunology, 132(3), 608–615.e4. doi:10.1016/j.jaci.2013.03.047

どちらも日本人の方の研究です。

日本では、こういったカビや真菌と皮膚の関係の研究が盛んに行われているようです。

論文1では、Discussionの中で、今回の実験に参加したAD(アトピー症状を持つ人)は抗真菌剤を使用しておらず、従って軟膏に抗真菌剤を入れることを検討してみてもいいかもしれないと記述がありました。

現在、フルフルシャンプーを使用していますが、これだけで完璧に改善していないことを考えると、軟膏自体に抗真菌剤を入れてもらうように頼むのもいいかもしれません。

東邦大学医療センター大橋病院の教授に聞いた時は、抗真菌剤を軟膏に入れて処方しても良いと言っていたので、次回診察を受けた時にこのことを聞いてみたいと思います。

 

TARCの紹介が終わったら上記2つの論文も紹介できればと思います。

もし額や頭皮がしつこく痒い人は、この論文を読んでみるとヒントがあるかもしれません。

痒みレベルと場所ですが、

額 3

頭皮 3

背中 2

その他 0-1

 のような分布となっております。

これは過去と比較してみると、額と頭皮以外はほぼ0~1に抑えられていると言ってもいいでしょう。

過去の画像も参考のために貼っておきます。

TARC 3200pg/mL(撮影日:2015/4/13)の頃の写真

手の甲

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ぼつぼつが残っており、親指付け根あたりが最も酷い。

手の甲全体的に赤い斑点が確認できる。

痒みレベルは2~3

 

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腕の内側と肘を中心に赤い斑点が確認できる。

この頃は痒みレベルが2~3程度だった。

 

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赤い大きいボツボツが見える。全体的に赤い炎症が広がっており、ほぼ全域で掻いていた。

また足の甲もかなり痒かった。

痒みレベルは3程度だった。

 

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額は今もこの頃もあまり変わっていない様子。

考えられる理由は上に上げています。

現在も4月も痒みレベルはおよそ3程度。

ステロイドが頭皮のマラセチアを繁殖させてしまうのならば、使うことで逆に悪化する可能性があります。

何日かステロイド使用を絶って、ただの保湿クリームだけにして、プラスでフルフルシャンプーを使ってみるというのもいいかもしれませんね。

あとは、内服薬のアレロック頼みです。

 

アレロックは効くけど眠気凄まじくて・・・

 

現在服用している内服薬は4種類あります。

アレロック抗ヒスタミン剤で痒み止めです。大雑把な作用機序については僕の過去記事を見てみてください。

 

atopic-dermat.hatenablog.jp

 

副作用が眠気で凄まじかったのですが、最初の1ヶ月だけです。

現在はちょっと眠いかな?ぐらいのレベルに落ちました。

逆に現在はエビリファイのお陰で不眠になってしまいましたが・・・

それと、食欲増進作用もあって5kgぐらい太ってしまいました。

アレロック飲み始めと異常な食欲を感じ始めた時期が一致しているので恐らくアレロックの副作用の可能性が高いです。

 

atopic-dermat.hatenablog.jp

 

エビリファイ双極性障害いわゆる躁うつ病に効果があるとして最初処方されていた薬ですが、最近鬱病にも効くことがわかって鬱病の患者にも投与されるようになりました。

僕は東邦大学医療センター大橋病院心療内科でかかったときに、躁うつ病の症状かもしれないということでエビリファイが処方されました。

実際これで胸の痛みや自殺を考えていたのも、少しづつ症状が消えていきました。

なぜなのか考えてみましたが、異常に意欲的になり、大学の研究をほとんど寝ないでやっていたことがありました。

上の状態は最初の飲み始め1週間程度です。

同時に脳が完全に覚醒状態になってしまい、眠ることができなくなってしまいました。

 

atopic-dermat.hatenablog.jp

 

その後は少し落ち着いてきましたが、胸の痛みや自殺を考えるっていうのは、アトピーが極端に悪化したことと、鬱症状が酷く何も手に付けられない状態だったためです。

何か手に付けられると、頭の中がそれで専有されるためあまり考える必要もなくなります。

そうやって、ネガティブなことを考える頻度を1日の中で少なくしていければ症状は改善したと言えるでしょう。

逆になにもしないで、ベッドで寝ているとかえって症状を悪化させる可能性もあります。

同じことがTHE FEELING GOOD(英語原著)にも書いてありました。

これは、David Burnsという米国の認知療法でも最も有名な人で、米国Amazonでヘルスケア部門第1位という本なのです。

実はこのblogでは初出なのですが、これについてもまた後で書いていきたいです。

 英語だと読むのが大変な人には、以下のリンクで日本語版もあります。

もし、僕みたいに生きるのが辛いと感じている人がいれば、ぜひ読んでみてください。

あなたの心をケアするのは、あなたしかできないのです。

私からも応援しています。Good luck!

 

The feeling goodでは薬と同じぐらいの効果があり長期的にも良い効果が持続すると書いてありました。

そして、重症の鬱病の場合は薬とプロフェッショナルな先生にも頼るべきだとも書いてありました。

僕はエビリファイだけだと胸の痛みが出る場合があるので、発作的に胸の痛みが出た場合はレキソタンを頓服で飲むようにしています。

2014年の11月頃から会社にいた時に胸の痛みを感じ始めて、それ以来発作的に出てしまうようになりました。。

 

atopic-dermat.hatenablog.jp

 

レキソタンは2mg飲むと、眠気が出てきて、同時に緊張したのが緩和して胸の痛みも少なくなります(体感60%ほど)。

胸の痛み以外には、顎がガチガチに固まったり、友達の前で突然緊張が始まって動けなくなったりするのでそういう時に飲むようにしています。

とても頼りになる薬です。

 

現在のアトピーの状態総括

アトピーが爆発してから、かなり良くなるまで2ヶ月ほどかかりましたが、額以外はかなりいい状態を保っています。

日常生活に支障が出るレベルは現在、脱したと言ってもいいでしょう。

ただし、まだまだ保湿剤だけで生きていけるレベルではないし、薬も4種類ほど飲んで不眠の状態で生活するのもやっとですから、まだまだ元の状態に戻るには時間がかかりそうです。

 

今週の処方について。

今週は、心療内科と皮膚科両方に受診しました。

 

心療内科の処方は変わらず、エビリファイレキソタン

変わらず、エビリファイレキソタンを処方されました。

先生は前回と変わらない先生でしたが、特に受診してイライラしたという感情はわかなかったです。

ちょっと診察に対してイニシアティブが少ない印象もありますがまぁ、もう少しこの先生で様子を見てみようと思います。

1週間後再度受診です。

症状については、この2週間で不眠状態が緩和してきたことがありますが、胸の痛みがたまに復活するようになってきたこともあり、3歩進んで2歩下がっているような印象を受けました。

アトピーと一緒ですぐに完全に治るなんてことはないんですよね・・焦らないことが肝心だと思います。

 

皮膚科の処方は変わりました!強度を1ランク落としました。

皮膚の状態がかなり良好なため、Very Strongのアンテベート+ヒルドイドから完全にStrongクラスのプロメタゾン(これはジェネリックで、別の会社ではメサデルム)+ヒルドイドにランクダウンしました。

ランクダウンと聞くと、一般社会では悪い印象ですがアトピーでは薬のランクを落とすのが至上命題です。

だから、これで良いのです。

それと、アレロックの眠気がきついと言ったところ、ザイザル錠5mgを処方されました。

自分にとってザイザルは初めてなので、効くのか不安ですがまずは試してみたいと思います。

半減期は24時間で、夜飲めば長めに効くようです。

 

さて、この記事も長くなってしまったので、またの機会に。