博士課程入学と就活
久しぶりの更新です。
見に来ていただいていたのに、全く更新できず申し訳なかったです。
最後が2016年なんで、去年ですね。
去年はダイエットしようとしていて、結局今までズルズル来てしまいました。
とりあえず、昨年から何があったか書きます。
2016年1月から4月まで 博士課程入学
生命科学の大学院の博士課程を目指した。
理由は、
- 辛い時に先生に支えてもらったこと→その先生のもとで研究がやりたい
- 客員研究員までなり、比較的客員研究員の仕事も進んだため研究に自信があった
- 修士の時に、卒業ギリギリまで結果が出なかったが、師匠に助けてもらってなんとか結果を出せた。研究が面白いのがわかったときには就職していたので、研究を続けたかった
ということで、某大学の大学院博士課程を受験。
3月に審査があり、研究室の先輩に助けてもらってスライドや発表内容をよりよいものにした。
普通は、博士課程は修士から続けて行くものだが、僕はかなりの異色で修士と博士が違う研究室だ。
そのため、質疑応答では博士課程で研究する内容を聞かれて全くわからず、ボコボコにされた。
すでにその時点で自信がなくなっていた。
正直、審査には落ちたと思っていた。
が、フタを開けると受かっていた。
質疑応答ではほぼ全問答えられなかったし、無理やり答えようとしてめちゃくちゃになったので無理だと思っていたが、なんと合格していた。
そのまま、4月に入学。
4月から9月まで 研究に邁進するが壁にぶつかるが学会発表
これまで客員研究員でやっていたこととは全く違うテーマを行うことになった。
そこで、全く新しいテーマで研究の訓練を受けていない自分がいきなり博士課程の学生として研究をすることになった。
テーマは大雑把に言うと、計算科学と生化学を融合したもので、よく分子動力学だの言われる計算系のテーマだ。
実は、修士では研究はしていたものの、いわゆる放置系研究室にいたため、まともに指導を受けられなかった。
結果が出たのは師匠のおかげであり自分の実力ではない。
客員研究員の時は、アプリ開発=研究と思っていたフシがあり、修士の時に結果をなんとか出したことやアプリ開発がうまくいったこともあって、研究もできると思っていた。
これはとんでもない思い違いであったとすぐに気付かされた。
一番教授に言われたのは、
「なぜそれをやるのかわからない」
「あなたが何をしたいのかわからない」
「簡単に意見を変えてはいけない。人に言われたとおりのことをするだけなら博士をとる資格はない」
というふうに言われたことだ。
こちらとしては、無い知識なりに浅い考えで研究を進めていたが、やることなすこと全部否定されていった。
5月くらいには、セミナーの後で自信を喪失して図書館で引きこもってふて寝もしていた。
しかし、そこは踏ん張りつつ、研究を続けていった。
8月くらいまでには、今やっている研究テーマが実は世界的に非常に難しいテーマで、誰も到達できていないことを目標にしていたことがわかった。
4月にテーマを与えられたときには、誰がやっても結果が出ると教授から言われていたのにだ。
都内の文京区にある某国立大の先生にもいろいろ聞いてみた結果、今の僕の研究で結果が出るのはほぼ奇跡だとも言われた。
それを伝えられたあと、教授も考えを改めて非常に難しい課題であるというふうになった。
結局、ネガティブデータしか出ておらず、9月の学会までに出せるデータはまともなものがなかった。
しかし、とにかく研究実績を作るためにこれまでの研究成果をまとめてポスター発表した。
実はこれが人生で初めての学会発表だった。
学会では研究者や学生が集まって、いろいろ話を聞いたり聞かせたりしてすごく有意義だった。
先輩から言われた、あなたはエンジニアであって研究をしていない
学会が終わってから、先輩に呼び出された。
学会の様子を見ていた先輩から言われたのは、
「あなたはソフトウェアを動かそうとして必死になっていて、全体の目標を見失っている。
とにかく、インプットとアウトプットだけが重要で、科学するということを意識してやっていない。
ソフトウェアが動くように、あるいは結果が出るようにランダムにピースを持ってきて、はめて動かなかったらまた別のピースをはめるだけ。
どんなピースが合うだろうかという視点がない。
科学的に意味のあることとは、そういうことではない。
ある目標をクリアするため、科学的に意味のある仮説を検証するためには、ソフトウェアにこだわるべきではない。
むしろ、その背景にある原理を理解し、新しい方法を考えるべきだ。
あなたのやっていることはまさにエンジニアだ。」
確かに、言うとおりだ。
私は、目先のことにとらわれて全体が見えなくなることがよくある。
人に言われることに左右されやすい。
自分の意見がない。
それは、自分に自信がないからだ。
自分に覚悟がないからだ。
変えていかないと、結果は出せないだろう。
9月から12月まで 結果が全く出ず、病み始める
論文を読んで、考えられることはやってみたが一向に結果がでない。
そこで、これまで使っていたアプリケーションとはまた別のアプリケーションを使って計算を試みた。
しかし、バグが多くまともに動かせるようになるのにすごく時間がかかり、そもそも計算原理を完璧に理解していたわけではなかったので、闇雲に計算をしているだけの状態になっていた。
計算原理についてはゆっくり勉強を続けていた。
少しづつ、わかっていった。
しかし、新しいアプリケーションを使ってからもう半年経っていて、まともに計算ができていない。
この頃から、6月頃にあった情熱は完全に失せて、研究室にもあまり顔を出さなくなっていた。
通うのがしんどい。
辛い。
辛い。
辛い。
このあと、2年次に学内全体発表があるし、論文やディフェンス試験もある。
それをあと2年以内にやらないといけない。
絶望的だ。
12月から5月まで 就活
とにかく、精神的に辛い。
なんとかしたくてもどうにもならない。
そもそも、自分は研究に向いていない。
そう思うようになって、就活を考え始めた。
今から、就活は間に合うだろうか。
こんな経歴でも、どこか拾ってくれる会社はあるだろうか。
以前の会社はあまりにもひどくてうつ病を発症したので、会社自体無理だろうと思っていた。
だが、そんなことは言ってられない。
その時に考えたのは、研究するか就活するかの二択だった。
絶望していた俺は、就活に希望があるかもしれないと考えて、就活を始めた。
IT企業に目星をつけた。
研究は一応続けていたので、研究しながらの就活になった。
とにかくしんどい。
太ったのでスーツも合わなくなっていた。
続く