博士の就活(Amazon Web Services)
前回の記事の続きです。
2017年2月 重い腰を上げて実際に面接に行き始めた
もうほとんどエネルギーが残っていない状態だったが、研究も全然進んでないししぶしぶ、重い腰を上げて本格的に就活を始めた。
行きたそうな企業にメールを送ってエントリーできそうな企業は目星をつけておいた。
外資系数社と、あとは国内大手企業だ。
就活の軸について
コンピュータができること、英語ができることをメインスキルとして、ある程度合理的あるいは科学的に思考ができることを自分の長所とした。
究極的には、世界中の困っている人を助けたいという夢があるので、この軸に当てはまりそうな会社があるかどうか探した。
IT企業のユーザー系(いわゆる親会社が大会社にいてそのシステムを作っている)企業で、開発ができそうなところを探した。
というのも、僕はあまりお金はもらえなくていいから、とにかく残業が少なくて長続きできる仕事がしたかったからだ。
IT企業で有名なメーカー企業(富士通、日立など)は残業がすごく多いので、できるだけ避けたかった。
もしユーザー系が全滅したらメーカーも受けるしか無いと思っていた。
あまりジャンルは絞りすぎず、金融、化学、鉄鋼、インフラなどなど、いろいろなユーザー系を受けることにした(もちろん、メールが返ってきた企業の中で)。
Amazon Web Services
一番最初はAmazon Web Servicesにエントリーした。新卒枠でとにかく応募。
いわゆるインターネットインフラを提供している有名企業だ。
コレ以外のインターネットインフラだと、パブリッククラウドだとMicrosoft Azureなどがある。
応募してみると、入社試験がメールで送られてきた。
なんと、AWSが仕様を決めるのでその仕様を満たすようなWebサイトを作成せよという課題だった。
これにはびっくりした。
大抵の国内企業は、SPI3とか玉手箱とかWeb試験が多い中で、こんなに実践的な課題を出してくるとは全く予想していなかった。
しかし、ちょうどRubyで3年間コーディングの経験もあるし、Ruby On Railsをかじっていたこともあって、ちょうどいい腕試しになった。
猶予期間は1週間。
この課題を1週間で完成するとなると、完全な初心者だとかなり難しい課題だと思うが情報系の人たちを取りたかったということなのだろうか。
それとも、完全にできなくても良いということだろうか。
基準はわからないが、研究をする傍ら1週間ギリギリで僕は出された仕様は全て網羅して提出した。
もし需要がありそうなら、具体的な内容を書いてもいいのかなと思っています(確か試験問題を公表してよいかどうかは規約とか特に書いてなかったし・・・)
すると、面接のための前準備でAWSの人事のリクルーターから電話がかかってきた。
いつ面接するのか、どういう趣旨の面接なのか、疑問点や不安点はあるかなどいろいろ電話で相談。
3月初旬に面接をすることになった。
AWSが一番最初の面接になりそうだ。
自己分析をちょこちょこやって、エピソードをいくつか用意した。
リクルーターの人から、こんな質問がありそうということをいくつか聞き出しておいたので、それに対してもエピソードを用意。
社訓のようなものを暗記して、その社訓に適したエピソードを用意しておく必要があった。
いくつかエピソードを用意して、臨んだ。
当日、緊張した面持ちで目黒にあるAWSのフロアに向かった。
スーツはもちろん、以前に買ったものが入らないので新調している。
ビルの中に入って、1Fでもう一度面接で聞かれそうな内容を空で言う。
時間ギリギリまでそうして復習した。
そして、14FのAWSのフロアに到着すると、面接に通された。
AWS1次面接
1次面接は技術面接なので、技術の話が中心になった。
- 自己紹介(プログラミングスキルについて)
- プレゼンテーション5分間
- 課題1-4の内容についての質疑応答
- 社員さんとの質疑応答
全体的に必死に答えていたし、あまり自信があるようには見えなかったと思う。
~かなと思います
というのが非常に多かった。
自信なさげなのがまるわかり。
自己紹介について
あまりまとまって話せなかった。
また予め送っていた職務経歴書に書いたAWSの使用歴についてもアピールできなかった(AWSの経験があるんじゃないの?と突っ込まれた)。
プレゼンテーション5分間
あまり洗練されていなかったし、自分自身説明しながらわからないところが多くてきちんと説明できなかった。
また、突っ込まれた質問をされたときにきちんと説明できなかった。
ただ、わからないと断った上で、想像すると~だと思います。
という言い方にした。
という感じで、かなりボロボロ。
感触も悪かった。
失意のままAWSを後にした。
AWSを一次面接結果
当然、駄目だった。
まぁ落ちても仕方ないだろうなとは思っていた。
とりあえず気にしても仕方ないので、次の企業に向けて企業研究を進めていった。