今週の皮膚の状態、血液検査結、皮膚科と心療内科の診断について。精神状態はほぼ健常人と同じレベルに大きく回復

さて、タイトル通りですが、今週の皮膚の状態の画像、それと東邦大学医療センター大橋病院で皮膚科と心療内科両方とも受診しましたのでそれについて書いていきます。

 

皮膚の状態について。先週とあまり変わらず、額がひどい。

今週の皮膚の状態ですが、いつも通り画像付きで紹介します。

見たくない人はブラウザバック推奨です。

 

 

腕は少々悪化、ただし酷くはない

腕の画像

f:id:atopic_dermat:20150730211156j:plain

 

手の平はかなり悪化、何もしてない時に無性に痒くなる

手の平画像

f:id:atopic_dermat:20150730211701j:plain

 

手の甲は親指根本付近が悪化、一日中痒い。その他人差し指、くすり指が悪化

手の甲画像

f:id:atopic_dermat:20150730211248j:plain

 

額は相変わらず一番悪い。医師に指摘されたのは髪が長すぎて接触性刺激になっていること

額画像

f:id:atopic_dermat:20150730211811j:plain

 

 

脚は改善、特に悪化もなし。ただし内股が汗で痒くなることはあります。

脚の画像

f:id:atopic_dermat:20150730211835j:plain

 

その他

画像はないですが、首の頭髪襟足がとにかくかゆいです

レベルでいうと3.5ぐらい。

掻かないと寝られないレベルで、医師も襟足はちょっと酷いと言ってました。

 

 さて、今回の診察で話をした内容ですが、

  • 今読んでいる論文で知らないスコアがあった。Leicester Sign Scoreは日本では使われているのか?

⇒使われていない。そもそもここの大学病院ではスコア自体つけていない

  • TARC測定値が 1932pg/ml

⇒良くなったが依然としてまだ高い

  • 額が酷いからステロイドランクは1段階上げる

  • 原因は頭髪が長すぎるからと思われる

  • フルフルシャンプーを使っていたが効果は無かった

⇒先生いわくそこまで期待できるものじゃないとのこと

  • 額は良くなったら以前の青い薬に戻す

  • 頭皮と額の部分に抗真菌剤を配合したものは使用しない。というのも、新たに使用して悪化すると問題となるので。
  • メサデルムは足りないので2個から3個に増量

  • ザイザルが全く効かないのでアレロックに変更

 まとめると上記のとおりになりました。

最近は本当に暑い日ばかりで、アトピーには辛いです。

 

 血液検査結果について

今から一ヶ月前の6月終わりに血液検査をしました。

今は1ヶ月ごとの診察なので、結果を知らされたのが7/27でした。

その結果によると、TARCの値は1932pg/mLでした。

前回の測定結果が以下に書かれていますので参考になれば幸いです。

前回の値がおよそ3200なので、明らかに下がっています。

しかしながら、標準値の統計がおよそ125-450pg/mLなので、常人よりはるかに高いです。

ほかに高いものは、ALTが高いこと、MONO,EOSINが高いことです。

これは前回の血液検査と変わっていません。

つまり、僕は脂肪肝の可能性が高いということです。

脂っこいもの、特に揚げ物を毎日数個食べていたし、お米も1回2.5合とか食べてたし、アイスクリームも食べてたしそりゃ当然だよなぁと。

内臓脂肪を落としていくのは。。自分にできるのだろうか。

今までダイエットというダイエットはほぼ続かなかったので、自分でも半ば諦めています。

 

atopic-dermat.hatenablog.jp

 

 しかし、そんなめちゃくちゃな食生活でもアトピーって治るんですね。

薬ってすごいですね。

 血液検査結果画像

f:id:atopic_dermat:20150730212009p:plain

このTARCの値は高いのか低いのか?

さて、このTARCの値がどの程度のものか考察してみましょう。

f:id:atopic_dermat:20150730234900p:plain

これは現在読んでいる論文のFig.4から引っ張ってきています。

引用元:

Hijnen, D., De Bruin-Weller, M., Oosting, B., Lebre, C., De Jong, E., Bruijnzeel-Koomen, C., & Knol, E. (2004). Serum thymus and activation-regulated chemokine (TARC) and cutaneous T cell- attracting chemokine (CTACK) levels in allergic diseases: TARC and CTACK are disease-specific markers for atopic dermatitis. The Journal of Allergy and Clinical Immunology, 113(2), 334–40. http://doi.org/10.1016/j.jaci.2003.12.007

 

atopic-dermat.hatenablog.jp

 論文によると、Fig.4のレジェンドには以下のように書いてあります。

血清TARCレベルがシクロスポリン(cyclosporine)の治療によって著しく下がっていることが示されている。炎症を起こしている7人のAD患者の血清TARCレベルが、シクロスポリンAによる治療を受ける前と後で評価された。研究期間中に4人の患者は1日あたり5mg/体重kgでシクロスポリンが投与された;2人の患者は3mg/体重kgが投与された。1ヶ月の治療後、すべての患者は50%から99%の改善を見せた。血清CTACKレベルは、血清TARCと比べると下げ幅が小さいことが示された(治療前1438.4pg/mLから1ヵ月後の治療後、832.6pg/mLそして2ヵ月後722.5pg/mL)

シクロスポリンすごいなぁと思って調べてみると、免疫抑制剤でT細胞によるIL-2の産生阻害を行う薬のようです。

シクロスポリンの免疫抑制作用・作用機序

ただし、日本皮膚科学会によるとシクロスポリンは3ヶ月以内の使用で、しかも最重症レベルの患者しか使えないみたいです。

アトピー性皮膚炎 Q22 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

引用しますと、

 2008年から、カルシニューリン阻害内服薬であるシクロスポリン(ネオーラル®)がアトピー性皮膚炎に対して使用可能になりました。シクロスポリンを使えるのは、既存の治療に抵抗する成人の最重症例で、間欠的に使用を繰り返してもよいのですが、使用開始(再開)後3ヵ月以内に休薬することが使用指針により求められています。本薬剤は成人の最重症・難治例に対して短期的に使用するべきもので、アトピー性皮膚炎の治療に精通した医師のもとで使われることを前提としています。

ということで簡単には使えない薬のようです。

僕みたいに中傷程度だとシクロスポリンでなく、従来の副腎皮質ステロイドで治療を続けていくしかなさそうです。

副腎皮質ステロイドによる治療でどのぐらいのペースでTARCが下がっていったのか、どこか参考になる論文があるか探してみることにしましょう。

僕の場合、4月初旬にTARCが3163pg/mL⇒6月後半にTARCが1932pg/mLでしたので、計算すると62%ほど改善したことになります。

3ヶ月で1231下がったので、1月あたり410pg/mL下がったことになります。

シクロスポリンで3ヶ月治療した結果を見てみると、どれも1000以下の値になっているので、残り932pg/mLを減らすには、2.23ヶ月、およそ2ヶ月かかる計算です。

まぁこのとおりいかないでしょうが、およそ3~4ヶ月見て季節も落ち着いて10月ぐらいになったらもう少しTARCレベルは落ちると予想できます。

つまり、治療の効果は出ていて、一部悪くなっているように見えてもゆっくり回復していることがわかります。

おそらく1000近くになってくるとそれ以上下がらなくなってくると思われるので、1000に向かって漸近するようにTARCのプロットが描かれると予想されます。

TARCレベルが低くなればなるほど、下げるのは難しくなってくるはずです。

 

さて、次は心療内科です。

心療内科の診断はルーチン化。とにかくBDI-2テストのスコア4になってほとんどストレスフリーに!

うれしい結果が出ました。

というか、気づいたら良い状態になっていて、その結果を見てなるほどと納得しました。

診察の日、Beck's Depression Inventory-Ⅱのテストをいつもどおりやってみました。

5月後半の一番最初に東邦大学心療内科にかかった時が、BDI-2スコアが28/63と中程度~重症の鬱でした。

過去の状態については過去記事に書いてありますのでよかったら見てください。

 

atopic-dermat.hatenablog.jp

 ところが、7/27ではBDI-2テストスコアは全部で4点でした。

これは普通の人と同じレベルでした。

実際、胸の痛みはないし、レキソタンも全く飲んでないし、不眠もないし、悩みも焦燥感、将来への絶望もありません。

エビリファイが実際、5月中かなり薬の効果を感じていました。

異常な覚醒、異常な集中力。

治っていくにつれて、薬の効果はほとんど感じなくなり、次のようなスコアの減少をたどっていきました。

2015/05/25 Score:28/63

2015/06/15 Score:28/63

2015/07/06 Score:17/63

2015/07/27 Score:4/63

見てのとおり、7月にスコアが激減したのがわかります。

実際、今書いている自分の精神状態はかなり良いと思っています。

考え方もポジティブさが戻ってきています。

薬は、本当に効くやつは効きますね。

今は、治療がほとんど済んだと思われ、脳内のドーパミンレベルが安定していて悲観的な感情はほとんど沸き起こらなくなりました。

よって、現在は薬の効果を感じられなくなりました。

おそらく、薬の効果を感じないというのはむしろいいことなのではないかと思っています。

薬の効果を感じるときは脳内の神経伝達物質の濃度が崩れている状態だと思われます。

先生との会話もいつもどおりのルーチンになってきました。

というか、悩んでいないので話すことがありません。

話したことをメモしておくと:

  • ほとんど悩みはない
  • 胸の痛みはない
  • 快適である
  • 研究に打ち込むことで自己嫌悪に陥る時間を少なくした
  • やりすぎは禁物、休む時間を設けること
  • ようやくまともに寝られるようになった
  • 平均睡眠時間は5時間、それ以外にも睡眠をとることができるようになった
  • 以前は睡眠不足で大学からの帰りが遅くなった時は気絶しそうになりながら帰っていた
  • 薬の断薬は安定して半年してからやる
  • いきなり辞めるのはよくない
  • 来年1月の院試が心配である

という感じでした。

やはり、いきなり薬を絶ってしまうと良くないという話はよく聞きます。

これについても、論文を探してみたいと思っています。

 

出された薬について。皮膚科と心療内科

さて、今回出された薬についてまとめておきます。

前回との変更点は、額の状態が悪いのでデルモゾール(リンデロンV軟膏0.12%)に変更になったことと、ザイザルが効かないのでアレロック1日2回に戻したことです。

皮膚科:

外用薬

  • デルモゾール軟膏0.12%(リンデロン-V軟膏0.12%) 1日2回 髪際部 計5g
  • パルデス軟膏0.05%(キンダベート軟膏0.05%) 計5g
  • ハスレン軟膏0.033%(アズノール軟膏0.033%) 計5g 1日2回 顔 パルデスと混合
  • プロメタゾン軟膏 0.1%(メサデルム軟膏0.1%) 計150g
  • ビーソフテン油性クリーム0.3%(ヒルドイドソフト軟膏0.3%) 計150g 1日2回体 プロメタゾンと混合

内服薬

心療内科

内服薬

さて、それぞれの薬の保険点数をリスト化してみましょう。

  • デルモゾール軟膏0.12% 5g 点数:4
  • パルデス軟膏0.05% 5g、ハスレン軟膏0.033% 5g:点数 7
  • プロメタゾン軟膏 0.1% 150g ビーソフテン油性クリーム0.3% 150g :点数 352
  • オロパタジン塩酸塩OD錠5mg 2錠28日分: 点数 168
  • エビリファイ錠3mg 0.5錠 28日分: 点数 140

1点=10円で3割負担で、これ以外に調剤料と調剤基本料がかかります。

エビリファイが高い!

0.5錠で28日分で1400円もかかっている計算です。1錠換算だとその倍、2800円です。

一方、アレロックは1日2錠飲めて、全部で56錠で168点、すなわち1680円です。

やはり神経科の薬は高いですね。。

半年飲んだら結構な値段になりそうです。

実際は3割負担ですが、

1月で1400円の3割で420円、半年で2520円です。

今回、基本調剤料などすべて入れて全部で3割負担で3150円でした。

つまり、1年で18900円かかります。

まぁ、携帯代より1桁安いから、この値段でまともに社会生活を送れると考えれば安いものですか。

もちろん、薬なんか使わないことに越したことはないんですが。

サプリは現在一切飲んでいないので、サプリなどなくても治療は可能なんだと実証できました。

サプリにお金をめちゃくちゃつぎ込んでいる人がいたら、ちょっと待ってほしいですね。

サプリの前に、標準治療を一度受けてみて、それで確かによくなってたら結局いらなかったということです。

もし、本当に治療で必要なら標準治療に取り入れられているはずですから。

 

では、今回はこの辺で。